SMAPは、1988年に結成され、1991年にCDデビューした男性アイドルグループです。メンバーは中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の5人で、1996年までは森且行も在籍していました。グループ名は「Sports Music Assemble People」の略で、「スポーツと音楽の融合」、「スポーツと音楽をするために集められた人々」という意味が込められています。
SMAPのデビューからブレイクまで
SMAPは、当初は光GENJIのバックダンサーとして活動していたスケートボーイズというグループの中から選抜された6人で結成されました。1991年にシングル「Can’t Stop!! -LOVING-」でメジャーデビューしましたが、オリコンチャートでは2位止まりで、セールスも15万枚と芳しくありませんでした。当時のアイドル業界は下火で、音楽番組も減少し、事務所もSMAPの売り出し方に迷っていました。
この状況を打開したのが、マネージャーの飯島三智でした。飯島はSMAPをバラエティ番組に積極的に売り込み、彼らの個性や面白さをアピールしました。特に1992年から始まったフジテレビ系列のバラエティ番組『夢がMORI MORI』では、本格的なコントに挑戦し、アイドルとしては例がないほど「笑われる」対象に徹しました。この番組は高視聴率を獲得し、SMAPの知名度や人気を高めました。
SMAPの国民的グループへの道
SMAPは、音楽だけでなく、バラエティ番組やテレビドラマなど多方面で活躍し、国民的人気を獲得しました。特に1996年から2016年まで続いたフジテレビ系列のバラエティ番組『SMAP×SMAP』では、料理コーナー「BISTRO SMAP」や歌コーナー「S-Live」などで多くのゲストと共演しました。この番組は平均視聴率20%以上を記録し、日本だけでなく海外でも放送されました。
SMAPは、55枚のシングルと21枚のオリジナルアルバムを発売しました。その中でも特に有名な曲は、「世界に一つだけの花」です。この曲は、2003年に発売され、オリコン週間ランキングで11週連続1位を獲得しました。また、累計売上は300万枚を超え、日本レコード協会からミリオンセラー認定を受けました。この曲は、「自分らしく生きること」や「他人と比べないこと」などのメッセージが込められており、多くの人々に感動や勇気を与えました。
SMAPの解散とその後
SMAPは、2016年12月31日に解散しました。解散の原因は、メンバー5人とも所属事務所であるジャニーズ事務所から独立するという報道が出たことでした。その後、メンバー5人はテレビで謝罪し、グループ存続を表明しましたが、最終的には木村拓哉以外の4人が事務所を退所しました。解散後もメンバー同士の交流は続いており、ファンからも再結成を望む声が多く寄せられています。
解散後、中居正広はフリーアナウンサーとして活動し、テレビやラジオで司会やパーソナリティを務めています。木村拓哉はジャニーズ事務所に残留し、俳優や歌手として活動しています。稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾は株式会社CULENに所属し、俳優や歌手やクリエイターとして活動しています。また、4人はインターネット番組『新しい地図』で共演しています。
SMAPの魅力と影響力
SMAPは、日本の芸能界に大きな影響を与えたグループです。彼らの音楽やバラエティ、ドラマなどの作品は、今でも多くの人々に愛されています。SMAPの魅力は、彼らの個性や才能だけでなく、仲の良さやファンへの感謝の気持ちにもあります。SMAPは、国民的グループとして、私たちの心に永遠に残るでしょう。